菜の花の向こうに

基にしたモデル的なプログラムなたねプロジェクト 見て食べて楽しんで!使った油はリサイクル
環境ウォッチングで提案づくり
作成団体名株式会社アレフ/公益財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)
実証協力校等奈良市立東市小学校5年生(2クラス)、奈良市立鼓阪北小学校5年生(1クラス)
SDGsの要素
ESDの要素
能力/態度

● プログラムの概要

地域の菜の花ボランティアやNPOの協力を得ながら、年間を通じて菜の花を栽培します。理科との関連で植物のつくりについての学習、社会科では伝統工業である握り墨づくり体験、国語科での書写、家庭科では菜種油を用いた菜の花の天ぷらや麦縄の調理など、学年縦断型の学習として展開しています。また採取した菜種油をバイオエネルギーとして活用することで、低炭素社会や循環型社会について学ぶほか、地域の社寺に灯明油として奉納するなど、環境教育と文化遺産教育を融合させているところに特色があるプログラムです。特に社寺での僧侶や神官の話から、幸せや平和という、時代を越えた人々の願いについて学習する機会となっています。

● プログラムの目標

菜の花の栽培を通じ、自然環境への関心を高め、生物多様性を尊重する態度を養います。また、菜の花から絞った菜種油をバイオエネルギーとして活用することから地球温暖化について関心を高めるとともに、社寺に灯明油として奉納する活動を通して、文化遺産への関心を高めます。

さらにすべての文化遺産が意図的に守られ、伝えられてきたものであることに気付かせることで、先人の営みを通して地域を誇りに大切に思う心を育て、今もその活動に取り組んでおられる方との出会いを通して、次代を担う当事者意識を養っています。

● 参加者の声

菜の花をつくるのはだいぶ時間がかかりものすごく大変です。でも、油をしぼっていろんな人のやくにたって笑顔を見れるだけで幸せです。だから、いろんな人に使ってほしいです。

● プログラムの流れ

<3年生>
1〜3時間目植物のつくりの観察
4〜7時間目菜の花の刈り取り・乾燥・油絞り
8〜13時間目畑の準備、菜の花の種まき

<4年生>
1〜10時間目菜の花の刈り取り・乾燥・油絞り・畑の準備・菜の花の種まき
11〜20時間目奈良墨に学ぼう・握り墨体験

<5年生>
1〜4時間目菜の花の刈り取り・乾燥・油絞り
5〜10時間目地域社寺等の事前学習・灯明油の奉納
11〜16時間目畑の準備・菜の花の種まき
17時間目臨書に挑戦

<6年生>
1・2時間目循環について学ぼう
3・4時間目菜の花のてんぷらを作ろう
5〜14時間目菜の花の刈り取り・乾燥・油絞り・畑の準備・菜の花の種まき