佐保に生きる〜ビオトープを育てる

基にしたモデル的なプログラム身近な自然と「水」と「生き物」のつながり
作成団体特定非営利活動法人 くすの木自然館
実証協力校等奈良市立佐保小学校
SDGsの要素
ESDの要素
能力/態度

● プログラムの概要

日常的な自然とのふれあいを通した時間的な命のつながりや命の大切さを実感させることを目的にしている。3月に新5年生にビオトープがバトンタッチされるところから学習はスタートする。4月に受け継いだビオトープを改善し、自分たちの手で育てることを目的に計画図を作成し、一年の見通しを持つ。そしてビオトープを育てながら四季折々の生き物探検を行い、命のにぎわいを感じさせている。もちろん、簡単な取組ではない。様々な努力をしても、生き物は増えていかず、なかなか思い描いているようなビオトープにはなっていかない。その体験を通して、自然への配慮や付き合い方を体感させたいと考えている。

● プログラムの目標

  • ビオトープを育てる活動を通して、自然への配慮、自然との付き合い方を身につける。
  • 日常的な生き物の観察により、空間的・時間的な命のつながりに気づくことができる。
  • 友達や地域の人たちと協働的に取り組むことで、コミュニケーション能力を高める。

● 参加者の声

  • 生き物が住める場所をつくることは難しい。今ある自然を大切にしたいと思う。
  • 一年を通して様々な生き物が移り変わっていくことが分かった。
  • 今まで生き物に興味がなかったけれど、生き物のことをもっと知りたいと思うようになった。

● プログラムの流れ

1時間目環境カウンセラーを招いて、ビオトープについて学ぶ(5月)
2・3時間目雑草を抜き、微生物を用いた土づくりを体験する(6月)
4・5時間目専門家から、生物を用いた川の観察の仕方を教わり、川の生き物を観察する(7月)
6・7時間目専門家の協力の下、ビオトープに住む水生生物を観察する(9月)
8・9時間目バタフライガーデンにやってくる昆虫を観察する(10月)
10・11
時間目
専門家の協力の下、紅葉の仕組みやそれぞれの樹木の特徴を理解する(11月)
12時間目校区のビオマップづくり・ビオトープのよさや約束の立て看板づくり(3月)