私たちの暮らしと河川環境、生き物のつながり

〜水質調査から見えてきたもの〜

基にしたモデル的なプログラム身近な自然と「水」と「生き物」のつながり
作成団体名特定非営利活動法人 くすの木自然館
地域プログラム化メンバー徳島環境カウンセラー協議会、鳴門教育大学、えひめグローバルネットワーク
実証協力校等阿南市立加茂谷中学校
SDGsの要素
ESDの要素
能力/態度

● プログラムの概要

学校周辺の水生生物を調査し、川の水質レベルを知り、人間が使った汚水が、その生物にどのような影響を与えるか考えます。水生生物の調査結果から、水質レベルを把握し、良否を考え、他の流域の水と比較します。流域マップをつくり、どの流域が良いか悪いかを知り、その原因と対策を考えます。汚水の浄化実験を行い、水の浄化と微生物の関係を知り、これを役立てる方法を考えます。自然の水の浄化は、多くの微生物群によるものが大きく作用していることに気づき、自然界における人と社会について考え、どのようにすれば 今の水環境が維持、向上できるか自分にできることを考え実行します。

● プログラムの目標

多様な自然環境に着目し、そのつながりを調べる中で、学校周辺の水環境にどのような生物がいるかを知り「水」が自分たちを含めた生物にどのような影響を与えているかを考えます。また、生物が水を必要とする生体機能により、水が浄化されることに気づき、水の循環と浄化について考えます。さらに水の流れを知り、点ではなく流域という「面」で捉えることにより、下流域の水質保全をどうしていけばよいか、地域の自然に関する課題を発見し、原因を調査し、対策、実行する力を身につけます。

● 参加者の声

  • 普段の生活から気を付けて川の水を汚さないようにしたい。
  • 汚れたお皿をそのまま洗わず、一度拭いてから洗うようにする。
  • 自分のいままでの行動を振り返って、悪いところを見直す。

● プログラムの流れ

1時間目ESDって何?身近な水生生物調査の結果の確認
2時間目那賀川の自然観察と水質調査に挑戦!
3時間目水質マップ作り、汚水発生源調査、水浄化実験に取り組もう
4時間目水質と生き物のつながりについて考えよう
5時間目川の保全のために自分たちにできることを計画しよう