ぼくらの里山『呉羽山』

基にしたモデル的なプログラム「生き物たちとの持続可能な社会を考えよう」(自然調和型社会学習プログラム)
作成団体名愛知県岡崎市立新香山中学校
実証協力校等富山市立古沢小学校
SDGsの要素
ESDの要素
能力/態度

● プログラムの概要

学校の近くにある「呉羽丘陵」は自然豊かな里山です。しかし児童の生活と里山との接点がなく、関心がほとんどありません。この授業では、「里山の大切さを知り、できることをしよう」という意欲を育みます。まず、里山に出かけます。次に、「里山ってどんなところ?」「呉羽山の今と昔の違い」の映像で、地域のお年寄りによる昔の里山と暮らしの話や、里山保全活動をしている人へのインタビューから、里山の良さと地域課題を理解します。地域の竹伐り作業に参加し、自分にできることを体験し、活動している人の思いに触れます。最後に映像から、人と共生しながら守られている世界の里山について学びます。時間軸、人、地域、世界のつながりから、「呉羽山」が近しくなります。

● プログラムの目標

里山にはたくさんの生き物が生息し、生命が育まれていることを知り、自分たちの身の回りの豊かな自然に気づき、大切にしていこうとする気持ちを育みます。里山や里山に生きる動植物を守ろうと活動する人々の思いや努力を知り、「自分たちにできること」を考え実行する力、自分たちで問題意識をもって活動したり調べたりして問題を解決する力、積極的にフィールドワークに参加し、自分の考えを表現すると共に他の人の考えをしっかり聞く力、を育みます。また、自分が役に立てる、地域のために何かできるという自信、主体性、意欲を高めます。

● 参加者の声

  • きんたろう倶楽部さんが大変な作業を笑顔でしていたので、すごいと思った。
  • 竹きりや下草刈りなど、きんたろう倶楽部の人たちがしていることをしたい。
  • 手入れをして、木が大きく育つようにして森の生き物がすめるようにしたい。
  • 自分たちが森のために役に立つことができて、うれしい。

● プログラムの流れ

1〜5時間目「ぼくらの呉羽山」呉羽山を観察する(2回)。
6〜13時間目「ぼくらの里山『呉羽山』」里山、呉羽山について学ぶ。
【映像1】里山ってどんなところ?
【映像2】呉羽山の今の自然
【映像3】昔の自然と暮らし
自分たちにできることはないか考え、活動する。
活動している人にインタビューに行く。
里山の自然を守る活動に参加する(2回)。
活動している人の話を聞く。
14〜15時間目「活動のふりかえり」がんばった自分たちをふりかえる。
【映像4】きんたろう倶楽部の活動と思い
【映像5】地域の方の里山への思い
【映像6】世界の里山
学習を通して考えたことをまとめる。