ビオトープの再生を通して、地域の特性や持続可能性を考えよう

基にしたモデル的なプログラム里山ビオトープから“いのちの輝き”伝えよう
作成団体名豊田市立西広瀬小学校
実証協力校等坂井市立鳴鹿(なるか)小学校
SDGsの要素
ESDの要素
能力/態度

● プログラムの概要

学校には約10年前に造られたビオトープがありましたが、維持管理や調査活動が十分にされなかったため、外来種が優先し、池の水も富栄養化 が進んでいます。また、児童は、ビオトープや生物、地域の自然への興味があまりない状況にあります。この授業では、「ビオトープの再生」を通して、地域の自然の変遷を知り、地域全体で人と自然の調和を目指すために、どのようなことが必要なのかを、体験を通して学びます。具体的には、ビオトープの生物調査や地域の高齢者へのアンケート調査等を行い、その結果と児童の提案を地域の大人に発信することにより、地域ぐるみでビオトープを再生し、様々な世代との交流によって、地区全体の持続可能性を高めます。

● プログラムの目標

学校で見られる生物を通して、命のすばらしさ、生物同士のつながり、人とのつながりを知ることで、生き物の生活と人間の生活の調和を学びます。10年前に造られ、その後学習において十分には活用されなかった「ビオトープの再生」をテーマとし、問題発見力、建設的意見、実現可能性を養います。ビオトープの生き物について学ぶ際に、地域の自然の変遷を知り、理想のビオトープ に近づけるための協働や、地域へのプレゼンテーションの力を身につけます。活動を通して、人の話を聞く力、重要なことを抜き出す力、書き取る力を身につけます。地域の自然と人との関わりを通して、持続可能社会の実現に主体性を持ちます。

● 参加者の声

  • ビオトープと鳴鹿を助けるために、活動に興味をもちました。
  • みんなに自慢できる新しいビオトープを造る活動を続けたい。
  • 生き物がすみやすいように自然は大切。
  • だって鳴鹿の自然がなかったら、鳴鹿らしくないから。

● プログラムの流れ

1時間目ビオトープって何?どんなところ?
2時間目今のビオトープには何がいるの?
野外活動・生き物観察
3時間目学校ビオトープの成り立ちを学ぼう!
4〜5時間目ビオトープ再生の目標を決めよう!
6時間目ビオトープから季節の変化をとらえよう!
野外活動・生き物観察
7〜8時間目昔の鳴鹿について知ろう
9時間目ビオトープの生き物について詳しく知ろう
10時間目学校全体をプロデュースしよう!
11〜12時間目自慢できるビオトープにするには?
【映像】他のビオトープの事例
【映像】地域の自然の変遷、小学校のビオトープ