物部の森のもの知り博士になろう!

〜森林保全と生き物たちとの持続可能性を考える〜

基にしたモデル的なプログラム「生き物たちとの持続可能な社会を考えよう」(自然調和型社会学習プログラム)
作成団体愛知県岡崎市立新香山中学校
地域プログラム化メンバー物部川21世紀の森と水の会、香美市教育委員会、高知工科大学、えひめグローバルネットワーク
実証協力校等香美市教育委員会、香美市こどもエコクラブ
SDGsの要素
ESDの要素
能力/態度

● プログラムの概要

物部の森のもの知り博士になろう〜森林保全と生き物たちとの持続可能な社会を考えよう〜というテーマで、香美市こどもエコクラブの子どもたちが学びを深めました。森林の消滅と山の崩壊につながる獣害、その中でもシカによる食害の影響を学び、世界の現状や対策も学ぶことでシカを捕獲するだけでなく食材として有効活用するなどの、地域の経済活動に活用する方法・可能性を探りました。また、生きもののつながり―生態系―の理解を進める中で、地域の経済活動や自分たちの暮らしが生態系と密接に関係していることに気づき、考えを広げました。

● プログラムの目標

山や川が人間や生き物に多くの恵みを与えていることに気づき、生態系を守る大切さを理解するとともに、人間もその一員であるという意識を育てます。一方、身近な地域で起きている山や川の異変を認識するとともに、その原因が地域の開発や生産活動などのほか、シカやイノシシなどによる「獣害」が深刻になっていることに着目し、その原因が獣だけにあるのではなく、わたしたちの社会・経済活動と密接な関係があることや、地域で前向きにとらえる取り組みについて学び、共存の方策を考えるきっかけとします。

● 参加者の声

  • 「森は海の恋人、川はその仲人」という言葉の意味を考えると、自分たちが本当に何をすべきなのかをもっと真剣に考えないといけないんじゃないかと思った。
  • 日本だけでなく、世界に視野を広げなければならないと感じた。

● プログラムの流れ

1時間目生態系ってなんだろう?
2・3時間目物部の森の現状を知ろう
4時間目世界の獣害とその対策について知ろう
5時間目シカの地域資源としての活用について考えよう
6時間目獣害について考えよう
7・8時間目今までの活動を壁新聞にまとめよう
9時間目生態系や獣害について考えたことを発表しよう