見つけて、考えて、つなぐ猪子山学習

基にしたモデル的なプログラム里山たんけん隊森林プログラム(いなぎの森100年プロジェクト)
作成団体特定非営利活動法人きんたろう倶楽部、東京都稲城市立稲城第一小学校
実証協力校等東近江市立能登川南小学校
SDGsの要素
ESDの要素
能力/態度

● プログラムの概要

能登川南小学校横に近接する標高267mの猪子山は、豊かな自然に恵まれ、多くの人々の信仰を集める能登川地域唯一の里山であり、頂上から湖東平野と伊庭内湖・琵琶湖が一望できる。
Plan→Do→Check→Action(PDCAサイクル)で環境学習を進めているこの学校は、県が進めるエコ・スクールの活動を12年続けている。猪子山と地域を流れる山路川とを関連させながら、多様な生物の生息環境を保全するとともに、地域ボランティアと高等学校緑地デザイン科の生徒の支援を得ながら、森林再生への活動を展開する。猪子山学習はふるさと学習とも呼ばれ、総合的な学習の時間を中心に系統的に学ぶESD教育である。

● プログラムの目標

  • 猪子山の豊かな自然に気づき、生物の多様性の保全と豊かな感性を育む。
  • 猪子山活動を通して、地域の人・社会・自然・文化・伝統などとつながり、先人の知恵に学び、より良いふるさとを創ろうとする態度を養う。
  • 猪子山の森林を再生するために植樹した広葉樹を守る活動を進め、次代につないでいく。

● 参加者の声

  • 木々が空気を美しくしたり、森が水を溜めたりすることが分かった。森林再生では、このことを思いながら木を植えたい。
  • 山から美しい水が出ていた。水質検査器で水を測ったが、綺麗だった。湧き出る水を手で触ったら冷たかった。匂いもかいでみた。森の匂いがした。

● プログラムの流れ

1〜3時間目グループで春の猪子山学習の計画を立てて猪子山の調査を行い、葉っぱ図鑑を作る
4・5時間目猪子山山麓の竹を伐採して整備する
6時間目伐採した竹を使って竹垣を作る
7時間目グループで秋の猪子山学習の計画を立て、追及する課題を明確にする
8〜10時間目猪子山に登り、課題を追求する
11時間目体験したことをまとめる
12時間目活動したことを発表する